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龍子の憂鬱?

さて、予告より1週間ほど遅れたがキニシナイ方向でw

レッスル界の隅っこで愛を叫んでいるだけなのでwww

まあ、色々と不備云々はあるかもですが、まあ、多めに見てやってくださいな♪

そんじゃ、まあ、お時間がある方は折り返しを見てくださいましー。

時間つぶしにはなるかもですー。

それじゃ、(つ∀-)ノン オヤスミー
【現時刻は2:15】




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「今年も来たね……この季節が」
 龍子は心底嫌そうに呟く。
 別に夏が嫌いな訳じゃない。寧ろ、好きな方だと仲間たちには公言しているぐらいだ。

 なら、何故?

 疑問が浮かび上がる。
 そして、その答えは団体のスケジュールボードにデカデカと殴り書きされている文字だった。


 海の家月間(試合と同じ)


 初めての人間なら、意味不明も甚だしいが、龍刃道場に於いてはまさしく括弧書きの通りなのである。
 慢性の資金難での知名度はメジャー団体を凌ぐ龍刃道場は夏休みに合わせて出稼ぎをするのだ。

 別名、海の家デスマッチ。

 前社長(現会長)の知人が経営している海の家に全レスラーがバイトに励むのだ。しかも、ファンにはキッチリ告知されている。

「……に、苦手なんだよな……」
 龍子は天を仰ぐ。

「かといって、私がボイコットするわけにはいかないしな……あの馬鹿、年々悪乗りしやがって!」
 去年の出来事を思い出したらしく、落ち込み気味だった声のトーンが怒りで跳ね上がる。

「はぁ……真面目な話、興行と変わらないぐらい上がってんだよな……海の家。グッズに至っては倍増じゃきかないって、上原さん喜んでたし……はぁ……」
 何度目の溜め息か数えるのも馬鹿らしいくらいだろう。
「……今年は何をするんだか……」
 龍子は、肘をついていた机に飛び乗って大の字に寝転がった。
 貧乏団体の癖に会議机がドラマに出てくるようなのは、倒産会社からただ同然で買い取ってきたからだった。あの時の前社長のどや顔は龍子は一生忘れないと思えるぐらいだったと、後の社長就任時に語る事になる。


     ☆     ☆     ☆


「さて……と、書類はこれで片付いたな。後は、来週からの海の家の件か……」
 肩を押さえながら呟くのは、団体のエースにして社長のブレード上原。
 兼任とは言っても最近は成長著しいサンダー龍子にメインを譲り社長業に重きを置いていた。

「毎年の事ながら、頭がイタいな……。今年は何を企んでいるのやら……」
 苦笑いを浮かべつつ、データを保存して中古のノートパソコンを閉じた。このご時世に保存メディアがフロッピーディスクなのが泣けてくる。

「何だかかんだといっても、売上に貢献しているだけに強くは言えないか……私は我慢すればいいんだが……問題は龍子か」
 上原は愛弟子がリング外の活動が苦手な事を十二分に理解してはいたが、団体のNo.2がいないと売上に影響が大きい事も理解していた。
「……念のために話をしておくか……」

 上原は龍子が参加しないとは思ってはいないが、色々と溜まっているのは想像出来た。それに選手のガス抜きも管理職の仕事であり、師としての愛だと思っていたのだろう。

「今の時間なら下か……」
 上原は時計を見て立ち上がる。
 龍刃道場は昨年に市内のプレハブから、郊外のビルに拠点を移していた。その際に、借金を重ねて1階を道場に、2階を事務所、3~4階を選手寮にしていたのだ。


 上原が階下に降りると意外にも、既に消灯されていた。

「ん?珍しいな……もうあがったのか?」
 4階の龍子の部屋に向かおうとして、2階の会議室から光が漏れているのに気がついた。
「全く……富沢だな。使う時は申請しろとあれほど言っているのに……」

 上原は眉を吊り上げる。富沢は永原、金井、楠木と同期にあたる。練習の量がプロ野球の廣島コインズと一二を争う龍刃道場で生き残った華の5期生の一人だが、その性格と素行は上原達には理解出来ないものだった。
 その中のコスプレと年2回のコミケの参加が前代未聞と業界誌に取り上げられたほど。

 そして、夏の今、その準備に会議室を占拠することが多く上原の悩みの種だった。

「いくら、会長の許しがあると言っても限度ってものがある」

 上原は足早に会議室へ向かうと、問答無用とばかりに扉を開けた。
「富沢っ!いい加減にしな……あれ、龍子?」

 会議室に飛び込んだ上原が見たものは机に大の字に寝ている龍子だった。

「あ、上原さん。どうしたんです?こんな時間に。富沢なら、同期の連中と外に出ましたよ」
 龍子は上体を起こして机の上で胡座をかいた。

「あ、いや、龍子こそ、どうして此処にいるんだ?」
 上原は想定外の展開にそう聞き直すのが精一杯だった。

「……なんつーか、今日は練習に気持ちが入らないんで早上がりですよ」
 龍子が自嘲気味に答えた。
 それでも基礎体力作りの新人並みにトレーニングをしているのだから頭が下がる。
「龍子はそれでもやり過ぎじゃないか?もう、調整ぐらいにしてもいいはすだろ」
「そうは思うんだけど、優しい師匠にしごかれて身体に染み付いたものはなかなかぬけませんよ」
 上原の言葉に珍しく皮肉混じりに返事出来るのもある意味成長の証だ。
「なら、その優しい師匠が、可愛い弟子の悩み事を当ててみようか?」
「お願いします」
「海の家だろう?師匠としては免除してやりたいが、経営者としては頑張ってくれとしか言えないな。まあ、上原個人としては同じ気持ちだ。あの人の思いつきが非常識でない事を祈るしかないな」
「……やっぱり、そういう結論にしかならないよな……はぁ、頭イテェ」
 龍子は肩をすくめると机からひょいと飛び降りる。
「上原さん、ちょっと付き合ってくれますか?」
 龍子はそう言ってお猪口を飲み干すふりをする。
「いいだろ。残ってるのは誰だ?」
「あー、しのぶは残ってますね」
「なら、戸締まりと若手の管理を任せるか」
「ですね。ま、しのぶなら自分からやりそうですけどね」
「そうかもしれないが、ケジメだよ。私は越後に話してから部屋に戻る。先に準備しておくように」
 上原は龍子に背を向けて先に廊下に出て行った。

「えーっと、上原さんの部屋でいいんですか?」

「馬鹿を言うな。龍子が誘ったんだ、お前の部屋だろう。ついでに部屋をチェックするからな」

「ちょ、マジかよ!? 新人じゃないんだから、勘弁してくださいよ」
「嫌ならサッサと部屋に戻って片付けるんだな」
 上原は立ち止まることなく、話しながら遠ざかっていった。

「うわっ、ひでぇ!上原さんフライングじゃないか!」
 龍子は慌てて会議室を飛び出した。廊下を猛ダッシュして、上原を抜き去り階段を1段飛ばしで駆け上がった。


「元気がでたか……まあ、あの人のターゲットにならないように祈るしかないか(アイデアがマトモな筈ないものな)」

 上原の言う“あの人”とは会長のことだが、会長と呼ばない場合は私的に話していることが多い。

 因みに、昨年は参加したいとゴネた市ヶ谷を言いくるめて、ホルスタイン柄の水着で練乳かき氷を店頭販売させた実績がある。
 1日や2日なら洒落でと思えたが、キッチリ1ヶ月やらされた市ヶ谷は最終日には半泣きになって『私のイメージが……』と虚ろに呟いていたのだ。

「まあ、袂を分けた市ヶ谷ほどには徹底しないだろうから一週間が鍵か……今年はスライド登板の永原が確定している分、楽かもしれないな……」
 上原は先週名指しされた永原の顔を思い出し頬を緩ませた。

 昨年の犠牲者は本来は、永原だったのだが市ヶ谷の横槍で流れていたのが、先週に赤紙が永原に届き今年はツートップでやるとなったのだった。


「上原さーん!私、秘蔵のれいざんを出すんで、琉刻の10年物貰いますよ~」

 階上から、龍子が叫んでくると上原の表情が珍しく青ざめる。

「な、なんで知ってるんだ? じゃなくて!! それは葉月からの頼まれものなんだ! 飲むな! 出すな!」
 上原は慌てて階段を駆け上がると勝手知ったる我が部屋の如く、物色している龍子に飛びかかるのだった。


     ☆     ☆     ☆


「……ふうぅ……上原社長も龍子先輩も会長に影響されすぎです……こうなったら、後輩共は徹底的に教育しないと拙いな」

 部屋の外から聞こえてくる叫び声に寮長・越後しのぶは心に誓った。
「自分だけは真っ当に生きてみせる」と。

 だが、その誓いも数日後には露と消える事となる。

 後輩・永原ちづると共に白いバニーガールの格好で、雪うさぎ大福アイスの販売をする事になるからだ。
 だが、そのことは今はまだ誰もしらない。

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