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欠けた世界の行く末 -1-

退院後の出社した職場はなかなか辛いものがありますね・・・
精神的にも体力的にも。

それは兎も角、最近始めたプロデューサー業は楽しいですwww
外見的に上原さんに近い、真リーダーに指名してユニットを結成しました。
喋ると上原さんというより、ばっちょん(真恋姫の馬超)に近い気がしますがw
思っていたより嵌りそうですねw

ということで、おはようございます。
現在6:00前です。
出勤前に投稿していく余裕というか、体調が芳しくないので朝飯が食べられないのでその空き時間を使用してます。

ま、時間のある方は、お付き合い下さい。

真恋姫無双の2次創作です。
それではどうぞ。


卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回
回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍




 チチチと鳥の鳴く声が聞えてくる。おぼろげな意識も一つの事を認識すると徐々に薄暗かった周囲も靄が晴れるようにクリアになってきた。
 肌が気温と湿度を認識し、閉じられた瞼が光を感じ始める。小さなものが結合し始めて大きなものへと変貌する。馬鹿げたことかもしれないが世界が構築されるように感じられた。
 鳥が飛び立ち、小動物たちが身を隠す。石か倒木かと思われていた物が者になった瞬間だった。
「……くっ……一体、何だっていうんだよ? これから祭りが始まっていうのに、遅刻なんかしたら怒られる……?」
 地面に寝転がったまま青年は顔をしかめる。何か重要なことを忘れてしまったという表情である。
「いったい、誰に怒られるんだ?」
 口に出してみても応えてくれる者は誰も居ない。周囲を見渡したときに兎にと目が合ったが逃げられた。そもそも動物が答えてくれるとは思わないが青年は喪失感から逃げ出したかったのだろう。
「……よし、先ずは分かる事から整理していこう」
 青年は身を起こし、身体の汚れを手で叩き落としながら気を落ち着かせた。中々のものである。顔立ちは整っているがどこか頼りなさ気な感じが見受けられたが、どうやらそうではないらしい。
 青年の身分が気になる所だが、それは彼の着ている服が鍵を握っていると思われる。彼は気にしている様子はないが、その装いは異彩を放っていたのだった。
「えっと、名前は北郷一刀。うん、言える。記憶喪失ではないね。でも、この場所はどこか分からないな……森なのは確かだけれど、問題はどうして俺が見慣れない森に居るのかってことだよな?」
 ぐるりと周囲を見渡しながら北郷は呟く。北郷は記憶喪失ではないと言っているが、名前は覚えていても此処にいる原因を思い出せない時点で、部分的な記憶喪失なのは明らかだった。
「うーん……とりあえず、ここから出ようか」
 北郷と名乗る青年は再び周囲を見渡し、あることに気がついた。「ここまで俺はどうやって来た? 草を踏み固めた後もなければ、蔦や小枝を払った形跡がないじゃないか……まるで、空から降りて来たか突然湧いてでたか……」
 言葉通り北郷が寝ていた所だけが、人の痕跡があるのだった。

「みんなだったら、細かい事気にしないで行動しちゃうんだろうなぁ……!?」
 また同じ喪失感を感じ取る。
「みんなって? まただ……俺は誰を忘れているんだ? ……くっそぉ! 色々と思い出す前に現状を把握しろって思っている自分に腹が立つ!!」
 条件反射で動く体と違い、頭の中が整理できない北郷はとりあえず南に向かう事にしたようだ。
「……俺はどうしてこっちが南だって確信しているんだ……一体どうなってるんだ……」

 北郷が歩き始めて1時間程したころ、何やら歓声のようなざわめきを聞いた。
「誰かいるのか……よし、行ってみるか。おーい、誰かいるのか?」


 近づくにつれて金属を打ち合わせる音と歓声だと思っていた怒声がハッキリと聞こえた。
「何だ? 何をやってるんだ? おーい! おーい!」

 北郷の呼びかけに一人の人間が気がついた。

「!!(誰か知らんけど利用させてもらうで)」

「おーい!」
 今度はかなり多くの人間が北郷の存在に気がついた。
「皆、聞けぇ!援軍が到着したで! もうひと踏ん張りや、目の前の敵蹴散らして挟み撃ちにすんで!!」
「応!!」
「やべえ、逃げろ!」
「砦まで退け!」
 ここに来て北郷は自分が戦場に紛れてしまったと分かった。しかも、片方の援軍だと思われている。たった一人なのに。
「引き返してたらヤバいな……味方らしき方へ逃げ込むしかないか(死にたくないしね)」
 北郷は友軍らしき方へ駆け出した。居もしない兵に指示を出しながら。
「いたぞ! 左右に素早く展開しろ! 殲滅戦だ!! 気を抜くなよ!」
 北郷のその言葉に半分の人間は歓喜し、もう半分は恐怖に身を包み我先にと逃げ出した。
 それを見てニヤリとしたのは、馬上の女指揮官だった。
(後、少しか……でも、森が切れてる……出るしかないか……)
「友軍だ! 矢を撃つな!」
北郷がそう叫んで飛び出した先であっさりと捕まった。
友軍に。


(そりゃそうだよな……実際には友軍じゃないから。でも、感謝の言葉があっても罰が当たらないと思うけど?)
 北郷が簡易の牢屋に放り込まれて愚痴っている所に新撰組のコスプレをした女性がやってきたが、北郷は俯いているために気がついていない。
「アンタか? けったいな格好してる呪術師いうんは?」
 カラカラと笑いながら声を北郷にかけたので、流石に気がついて顔を上げて反撃にでた。
「けったいってなんだよ! 助けて貰って……おい……て」
 北郷は女性の顔を見ると次第に声が細くなり最後には言葉を失った。
「せやな。先ずは礼やったな。謝る。利用しといてすまんかったな。ありがとうな、お陰で助かったわ」
 女性は北郷の言葉にあっさりと頭を下げた。が、北郷はそんな事は聞いておらず、ただただ女性の顔を凝視していた。
「……」
「何や? 今度はだんまりかいな? ややこしいやっちゃな~。まあ、そこから出したるから勘弁してや。あはははは」
 北郷はこの女性のことを知っていた。いや、今思い出したと言ったほうが正確なのだろう。
 頭の中を面識のない筈の女性との思い出が走馬灯のように駆け巡る。楽しい思い出、苦い思い出、戦の後などずっと一緒に暮らしていたとても身近な存在。
 彼女の肉声が北郷の無くした記憶を呼び起こしたのかもしれない。


「待って待って、思い出す!絶対思い出すから待って!」
「強いもんには尻尾振って、弱いもんにして暴力を振るう……そういう奴はウチ好かん! 力いうんは弱いもん守る為にあるんや! そうやんな? 一刀」
「……一刀、何かあったんか? いい難いんやったら言わんでええけど、溜めこんどってもアカンで」


 鮮烈に過去?に彼女が言った言葉が脳裏に再生される。
 懐かしくもあり、戸惑いもあったが、とても心地の良いものだった。
 そして、頭にハッキリと甦った彼女の真名を呟いてしまう。

「……し、あ?」

「!? なっ……何言うてんねん!! まだ、名前を名乗っ取らんのに、いや、そんなん問題とちゃう! なんでウチの真名を知ってんねん!! それに誰が呼んでええ言うた?」
 周囲の空気が震えるほどの怒声が響き渡る。少し離れて控えていた兵士が腰を抜かして震えている様子をみれば、彼女の怒りがどれほどのものかが伺いしれた。
 そして目の前の柵が切り倒される。
 いつの間にか彼女が手にした大薙刀で一刀両断にされていたのだろう。いつ振るったのかすら分からぬその技量には敵は震え、味方に勇気を与えるのだろう。
「アンタ、死ぬ覚悟は出来とるんやろな?」
 先ほどまで見せていた人懐っこい表情は消え、切っ先を北郷の眼前に突きつけ背筋が凍るような眼光で睨みつけた。
「……そっか……真名か……思い出したよ」
 死がすぐそこに迫っているのにも関わらず、北郷は穏やかな表情でそう呟いた。
 彼女に斬られるのであれば本望とでもいうように。
「……アンタ、それどういう意味や? 今の今まで知らんかったような口ぶりは?」
 死を目の前にして、ここまで落ち着いていられる人間は少ない。居たとしてもそれは一角の将であり、こんな冴えない男ではない。この男の落ち着きは別の何かだと彼女の勘はそう告げていた。
「……ああ、今思い出しんだ。張遼。それとも張文遠と呼んだほうがいいかい?」
「!!」
 北郷は彼女の名を呼んだ。真名でないほうの名を。
(……なんでや? 何かが引っかかる……)
 今度は張遼が黙りこくってしまう番だった。
「許可無く真名を呼んだことは万死に値することは身をもって知っているよ。前に首を刎ねられそうになったからな……(前って……また、この感覚か……)」
「……」
 北郷の微妙な表情に気付く余裕の無い張遼は黙ったままだ。
「それで死ぬ前に一つだけ聞いておきたいことがあるんだけどいいかい?」
「……なんや……言うてみ?」
「ありがとう。張遼がどこの誰に仕えていて、今の世の中はどうなってるか知りたい(認めたくはないけど、おそらく……)」
 北郷の頭の中に、何か確信めいたことが浮かんでいたのだろう。それを確かめる為の質問だった。
「そんなことでええんか?」
「ああ、現在(いま)を知りたい。俺はどうやら自分の居場所をなくしたらしいからね。死ぬとしても理解して死にたい。それがせめてもの俺の意地かな……」
 張遼には理解出来ない言葉だった。それでも命を賭けての問いならば答えてやることが張遼の流儀でもあった。
「わかった。よう聞きや」
「ああ……」
「ウチはここの近くの村――まあ、結構大きな村やな――で警備兵の仕事をしてる。まあ、世の中は荒れてるな……弱いもんが泣かされて、自分のことしか考えん馬鹿な役人は蔓延ってる嫌な世の中や。アンタにこんなこと言うても意味ないかもしれへんけど、黄巾党の連中の馬鹿な言い分も全部否定しきらん。せやからウチはウチの手の届く範囲は守ってやりたいと思うてる」
 張遼は迷いに満ちた答えを出した。
「……そうだよな……し……張遼は嫌いだものな。強い奴には尻尾振って、弱い奴にしか物の言えない奴が」
「!!」
「遺言代わりに、もう一つ言っておくよ。眉唾で気が狂ってると思われても仕方がないけど聞いて欲しい。いずれ張遼の仕えるべき人間を選ぶ時がくるけど、可進って人や十常侍って人らは信用しないほうがいい。後は、言うまでもないけど、信念を曲げないで張遼らしく生きて欲しい……さあ、殺ってれていい。霞の手に掛かるのならこれも天命だよ」
 北郷は死を覚悟して張遼の真名を呼び、背を向けて姿勢を正し座りなおして目を閉じた。
 その姿を見て、最後の言葉を聞いて張遼は迷いが生じていた。北郷の言葉を信じることなど出来はしないが、嘘を言っている目ではなかったからだ。
 死を前にして生き長らえる為に嘘を吐く人間など、ごまんと見てきた張遼は人を見る目には絶対の自信を持っていた。
(こいつ……嘘をついてへん……言葉だけを聞けば狂人としか思えへんけど……それに最後、真名で呼ばれた時、最初ほど嫌な思いはせんかった……)
 張遼は生まれて初めて結論を先に延ばした。
「アンタ、名前は何ていうんや?」
「え?」
 驚いたのは北郷だった。真名を本人の許可無く呼んだことで死を覚悟していたのに名を聞かれたのだ。
「せやから、アンタの名前聞いてんねん。名無しの権兵衛じゃあるまいし、あるんやろ?」
「あ、ああ。北郷。北郷一刀。一刀って呼んでくれていい」
「はあ? 何や呼び方まで指定するんかいな? 服装もけったいなら、その中身もけったいなやっちゃで。殺すのは延期にしたる。部隊が助かったんは紛れもないアンタ……一刀のお陰やからな」
「あ、ありがとう」
「礼はまだ早い。一刀の素性が分からんし、村長の判断次第で結果は変わる。明日には死刑台にのってるかもしれんで」
「それでもありがとう! 命を助けて貰ったことには変わりないしさ」
 北郷の屈託ない笑顔に張遼はドキリとしたが、興奮していたせいだと思い気にする事はなかった。
「……誰か! 誰かおらへんか? 一刀に監視付けとき。逃げようとしたら殺してええからな。大人しくしている間はウチの部下として扱っとき」
 駆け寄ってきた兵士に必要なことを言い放つと張遼は来た方向へと去っていった。
 そして、その後は張遼が言った通り監視がついたものの、それ以外は一般兵と同じ扱いで村まで連れて行かれた北郷だった。




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tag : 真恋姫無双

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