スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

欠けた世界の行く末―序章―

体調は万全とは言えないまでも頭だけは生きているので、頑張って書いてみた。
出来たら隔週火曜日連載といきたい所♪(無理かもしれんけどな)

真恋姫無双の二次創作です。
キャラクターは、当然の如く?公式に準拠しません(笑)
その辺りをご理解頂けないと楽しめないと思いますのでよろしくお願いします。
m(__)m

まあ、自称レッスル中心のブログなのですが、こんなこともやるのでお付き合い頂けたらと思いMAX。

個人的には、萌将伝の後の時間軸にしたつもり。あくまでつもり。

それでは、ご興味あるかたはお付き合い下さい。
どうぞ~~


卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回
回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍



 澄み渡る空を眺めながら屋根の上で寝転がる北郷一刀。
 大陸統一の立役者であり、平和の象徴、三国の主の上に立つ天の御遣い。
 戦が無くなって久しく、やることは山積みながらも平和を満喫していた。
 そんなある日、誰からともなく祭りをしようと声があがり、あれよあれよという間に全てが進行して明日がその祭り。

「祭りか……みんな楽しそうに準備してたよな……」
 北郷は浮かぬ顔でひとりごちる。
 いつからだったか、北郷はある疑問にぶち当たっていた。
 三国を統一したというが、誰を支えて此処まで来たのだろうかと。
 記憶はある。
 曹操について歩いた日々、劉備とともに歩んだ日々、孫策と故郷を守った日々、全ての記憶がある。彼女たちもその記憶に疑問を抱いていないが、俺はひとりしかいない。
 一番の記憶の誤差が黄蓋の生死であったが、今はピンピンしていて厳顔たちとよく酒盛りをしているのを見かける。
「……華琳とともに赤壁で黄蓋の死を見た記憶がある。秋蘭が祭さんを射抜いた……」
 北郷はそれ以外にもいくつもの不自然なことを記憶しているのだが、自分自身どの記憶が正しいのかそれともただの記憶違いなのか判断できないでいた。

 雲が流れる

「おや、主。珍しいところで会いますな?」と声をかけてきたのは常山の趙子龍こと星である。
「あぁ、星か……」
 北郷の生返事に趙雲は眉をひそめ、北郷の隣に座った。
「横、よろしいか?」
「よろしいかって、もう座ってるじゃん」
「あはは、そう、その調子ですぞ。主に難しい顔は似合いませぬ。さあ、一献いかがか?」
 趙雲はもっていたお猪口を北郷に差し出す。
「……はぁ……昼間から飲んでると愛紗に怒られるぞ?」
「大丈夫ですよ。主に強要されたといえば丸く収まります故」
「いや、全然丸く収まってないだろ」
 ツッコミを入れながらも趙雲の気遣いに北郷は嬉しく思い、お猪口を受け取ってクイッと飲み干した。
「主もいけるようになりましたな」
「そりゃ、星に付き合っていたらこれぐらいはね」
 趙雲は何をいうでもなくただ北郷の横に座り、酒を傾けていた。

 風がそよぐ

「あーっ、一刀ずるいなぁって、星も一緒かいな」
 背後からの声に振り向くと、趙雲と同じように酒瓶片手に現れたのは張遼だった。
「ずるいって何がだよ?」
「皆、祭りの準備で忙しいのにこんなところでサボってるやん。っよっと」
 趙雲と反対側の北郷の隣に座る張遼。
「別にサボってるわけじゃないって。一仕事終わって気分転換ってところ。霞こそサボりじゃないのか? 凪が怒ってるぞ?」
「残念でした~♪ ウチもひと段落ついて休憩やもん。凪も知ってるで」
「その酒瓶のこともか?」
「あ、あー。まあ、細かいこと気にしたらアカンて。なあ、星もそう思うやろ?」
「その通り。主は少々女々しいですぞ。男なら大きく構えて頂きたい」
「せやせや~」
 趙雲と張遼はいっしょになって囃し立てる。
「……よくいうよ……大抵、俺が愛紗や凪に怒られるんだぞ?」
「ま、そん時はそん時や。ささ、ぐいっといこか」
 張遼が杯を北郷に渡し、酒を注ぐ。
「さ、ぐいーーーっと、いこ」とニコニコと張遼が勧める酒を一気に飲み干す北郷。
「ぷはぁ。相変わらずきついの飲んでるね」
 あまりの飲みっぷりに張遼は目を白黒させる。
「……一刀、何かあったんか? いい難いんやったら言わんでええけど、溜めこんどってもアカンで」
 さほど酒に強くないはずの北郷の行動に張遼が不審がってストレートに聞いてくる。
 北郷は胸がいっぱいになってしまう。
「こんな俺でも心配してくれてる……こんな嬉しいことはないよな。少し聞いて二人に聞いて欲しいことがあるんだけどいいかな」
 北郷の神妙な面持ちに趙雲と張遼は頷く。



「平和っていいと思うけど、この平和って誰がつくったのかな? 俺は何もしていない……霞との約束も果たせてないし、星とだって……」
 北郷の疑問に趙雲と張遼がそれぞれ口を開く。

「桃香様と共に歩んだ日々をお忘れか? 長く苦しい戦いも主が皆を励ましてくれたお陰で切り抜けられたのではありませぬか」とは趙雲。
「何を今更。華琳を影で支え、凪達北郷隊を率い、大陸を駆け回ったやんか。一刀の優しさで何人の武将が救われたなんてホンマ今更やで」とは張遼。
 全く異なることを口にしながら二人はその矛盾に気付いていない。

「……二人がそう言ってくれるのは本当に嬉しい。でも、気付いてる? 今二人が言った内容だと俺が二人居たことになるんだよ。もう一つ聞くよ。赤壁の戦いは誰が――」
 北郷は決定的な答えを二人から聞きだそうとした矢先だった。澄み渡っていた青空が、急に光を失うと暗雲が立ち込め、稲光が天空を駆け巡る。
 刹那、轟音とともに閃光が走ると北郷の目の前の建物が倒壊していた。それが落雷だと気付くのに時間はいらなかった。天より飛来した雷光は倒壊した建物からまるで生き物の如き動きでユラリと宙に浮き上がるとその形を龍に変えた。
 空気が凍るように辺りを凝固させていくのが肌で感じられ、北郷が両隣の二人に目をやると精気を失っているかのように微動だにしない。


 ソレイジョウ クチニシテ ハ ナラヌ

「ぐっ……何だ……頭の中に響いてくる……」

 スベテ ノ ノゾミ ヲ カナエタ ハズダ

「こんなのは……矛盾してる……」

 ナゼ ウケイレヌ


「失った事が駄目じゃないんだ……皆が苦悩して……歩いてきた道こそが……礎になった者達を否定するようなことを言うなっ!!」
 北郷が吼えた。
 それと同時に膝から崩れ落ちていく。それを目にした張遼、趙雲の瞳に力が宿る。
 先に正気に戻ったのは張遼だった。
「星!! 一刀を屋敷の中へ!!」
 叫ぶと同時に酒瓶を雷光に向かって投げつけると雷光の前に飛び出る。
「霞!? 何をしている!! 早くこちらに来い!!」
 趙雲が北郷を抱えて窓から屋敷に飛び込むと、雷光と対峙したままの張遼に呼びかける。
「そうしたいんは山々なんやけど、コイツがそうさせてくれんのや……」
 張遼の返事に趙雲が目を凝らすと龍の尾が張遼の足に絡みついており、そこから焦げ臭い肉の焼ける臭いが漂ってきていることに気付く。
「霞!!」
「来んなっ!! ウチがやられっぱなしでいると思てんのか? それに一刀の様子が変やったやろ? 星、後は頼むで……いや、此処片付けたら追いつくよって先に行っといてんか」
 張遼が背を向けたまま趙雲に後事を託す。
「どこのどいつか知らんけどな……一刀を狙って只で済むと思いなや……どんなカラクリか知らんけど雷の龍とウチの飛龍偃月刀……どっちが上か勝負したろやないか」
 絡み取られた足を気にすることなく張遼は雷光龍との距離をジリジリと縮める。
「行けぇ!! 星!!」
 張遼が叫ぶと同時に雷光龍との距離を一気に詰めた。
「……すまん。主は必ず守ってみせる」
 目のくらむような閃光を背に趙雲は意識をなくした北郷を抱えて屋敷の廊下を駆け抜ける。
 仲間たちがいる場所まで辿り着ければ、いくらでも勝機が生まれるはずだと信じて。

 そんな思いも一瞬で無に返される。

 黒焦げになった何かが天井を突き破って目の前に落ちてきた。
 それが張遼の成れの果てだと気付くのに数瞬を要したことが、趙雲の致命傷となってしまった。
「霞!? くっ……上か!?」
 北郷を自分から遠ざけるために投げ飛ばしたことで、反応も遅れ雷光龍の稲光に右半身を焼かれてしまう。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 痛みと崩れ落ちそうになる体をさせる為に趙雲は腹の底から声を振り絞った。
 龍牙を支えに辛うじて踏ん張る趙雲だったが、目の前に迫る死から逃れる術が無い事ではなく、北郷を救えぬ不甲斐なさに胸を押さえた。
 雷光龍は宙に浮かび趙雲と北郷を見つめているように見えたが、その姿が屋根の上で対峙したときよりも薄く揺らいで見えた。
「……(何か様子が変だ)」
 北郷を背に龍を見つめる趙雲は、動かぬ龍を凝視する。
(考えろ星! 何故奴が動かないのかを。私を迂回すれば労せずして主を葬れるのに何故動かない? 迂回?)
 趙雲の頭に閃くものがあった。
(奴は直線的にしか動けないのか……透けて見えるのは限界が近いのだろうな。霞にかなり手こずったのだな……)
 そう思えば趙雲とて遅れを取るわけにはいかなかった。仲間の元に辿り着けぬのならば相手を倒せばいいだけの事。張遼が身を挺してお膳立てをしてくれた機会を趙雲が見逃すはずもない。
「……主……人生ままなりませぬな……今日の酒が末期の水になるとは思いもよりませなんだ……常山の趙子龍参る!!」
 趙雲は体を引きずりながら雷光を纏った龍へと向かった。
 気を失った北郷に止める術は無く、周囲を閃光が包み込んだ。すべてを飲み込むかのような光は北郷の体も飲み込んでいった。
 光が収まったあとには、何一つ残ってはいなかった。

 
 そう何一つ。


卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回
回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍回卍

tag : 真恋姫無双

コメントの投稿

非公開コメント

まったりとプレイ中・・・ではない
Web 恋姫†無想 張遼を育成中!
興行日程
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィールなのか?

上原 柊

Author:上原 柊
画像は、玉倉かほ様の了承を得て貼らせて頂いております。

胡蝶の夢

誰も読んでないと思うけど、恋姫話は現在↑のところで書いてます。無謀もいいとこですが、、まあいけるとこまで行くぜって感じで。

FC2カウンター
なにかあれば、コチラ
拍手する
検定
なんとなくやってみた。頑張った。
最新記事
最新コメント
リンク
なにわんGP楽しかったですねー
なにわんGP応援中!
ζ'ヮ')ζ<よみますよぉー
『4ページマンガ最前線』 | 最前線
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。