スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

チョコっと照れ屋な上原さん

バレンタインのイベントがあるんだけど、そこに行くまでにもドラマがあると思うんですよ。

そんなどうでもいい思い付きで書いてみました。
最近、文章系ブログらしいことをしてなかったので、頑張ってみましたよ。

そんな訳で久々の妄想TIMEです。
それでは、いってみよー♪




――ある日の午後のこと。
 
「……んー」
 非常に険しい表情を浮かべた上原今日子がとある売場の前に佇んでた。
 これからタイトルマッチでも行うかのような鬼気迫る雰囲気でありながら、どこか迷いのある表情を時折浮かべている。
「はあぁ……(やっぱり、私には似合わない……)」
 溜息を漏らすと店の外へ出ようとした時だった。

「お客様、お探しのものが見つかりませんか? 宜しければ彼氏の好みなどお聞かせ頂ければ、お気に召す商品を見つけられると思いますよ」
 可愛らしい女の子の店員が上原に声をかけてきた。
 上原が帰ろうとしたのを商品を見つけられないと思ったのだろう。
「か、か、かかか彼氏?」
 店員の言葉に動揺を隠し切れない上原。
 そんな初々しい反応を見せる上原を微笑ましく思ったのか、その店員は優しい笑顔を見せて上原の傍まで来た。
 明らかに上原より年下の女の子なのだが、上原のオドオドした反応がそう見せなくしている。
 どちらかといえば、大きな妹の世話をやく小さなお姉さんという組み合わせに見えた。

「そうではないのですか? バレンタインのチョコをお探しなんですよね?」
 店員は確認してくるが、そんな事は確認するまでも無い事なのだ。
 なぜなら、チョコ専門店に来店して、バレンタインコーナーでチョコを見つめ続けていた女性が自分の為の購入を考える訳がないのだから。
「ち、違う……いや、違わないが、その、別にか、か、か彼氏とかいうのではなくて、上司というか……そう! お世話になっている方にプレゼントを考えていただけなんだ!」
「そうですか。失礼しました。では、そのお相手は男性ですか?」
「い、一応……」
「では、その方は甘いのは大丈夫ですか? 駄目でしたら控えめのももありますけど?」
「た、多分、大丈夫だと、思う」
「デスクワークですか? それとも体を使われます?」
「デスクワークが殆ど……」
 店員の質問一つ一つ丁寧に答えるのだが歯切れが悪かった。
「そうですね……では、こちらのミルク入りのチョコがオススメですね」
 そう言って指差された先には、一口サイズのハート型チョコが並んでいた。
「バリエーションでアーモンド入りなんかを混ぜると男性の方も飽きずに食べれますよ」
「……そうなのか?」
「そうですね。全てではありませんけど、甘いばかりだと最後まで食べきれずに後でとか思って、気付けば……みたいな感じになっちゃう方もいらっしゃいますから」
「それなら、2、3個でいいんじゃないのか?」
 至極当然のように上原が店員に問うと烈火の如く反論がやってきた。

「お客様、そうじゃありません。想いのこもったものを沢山食べて貰いたいというのが当然じゃないですか? 確かに量じゃない質だと仰る方もいらっしゃいますが、私は違うと思います。自分の想いを受け止めて食べて笑顔になってくれる。その笑顔を出来る限り長く見ていたいでしょ?」
「そ、それは……その通りだ」
 店員の言わんとする事は、こういう事に鈍い上原ですら納得させられるものだった。
「分かって頂けたようですね。では、可愛い箱に詰めてラッピング致しますが宜しいですか?」
「ああ、任せるよ」
「はい、ありがとうございます♪ では、ラッピングのお色はトレードカラーのパープルを基調にしてよろしいですか? ブレード上原様」
「え!? どうして私の名前を?」
「そんなのひと目見れば分かりますよ。テレビでよく見てますし、私ファンですもの。でもテレビで見るよりもずっと綺麗な方だったので驚いて声をかけるのが遅れてしまいましたけど」
 うふふとにこやかに笑顔で告げる店員。
 上原はまさか自分の知名度がそこまでとは思っていなかったようで、いままでのやり取りを思い出し顔が真っ赤になった。
 今にも顔から湯気が出そうなくらいだ。
「凛々しい上原さんを少女のようにさせる人ってどんな方なんですか? 私、嫉妬しちゃいかも~」
「そ、そ、そ、それは……いや、もう帰る!」
 恥ずかしさのあまり逃げ出そうとした上原だが、ぎゅっと腕を掴まれてしまった。
「あ、待って! 折角なんですから、その人にチョコあげて下さいよ」
「うぅぅ……」
「言ったじゃないですか、私、上原さんのファンなんです。プロレスの試合も応援しますけど、恋の応援もさせて下さい。ウチのチョコは男性の方にも結構人気ですからきっと喜ばれますよ」
「ぅぅ……」
 店員の真摯な眼差しを見ては、上原も突っぱねるわけにもいかず唸るしかない。
 とは言っても、このままの腕を掴まれたままというのも恥ずかしいので折れることなった。
「……わかった……お願いするよ」
「はい! では少々お待ちくださいね」
 にこやかに微笑んでチョコを包んでいく店員を上原はじっと待つことにした。

 待つこと数分、可愛らしいパープルのラッピングにブラックリボンのものが目の前に差し出された。
「お待たせしました~♪ メッセージカードはサービスでつけちゃいましたからちゃんと愛のメッセージを添えてくださいね♪」
「あ、あ、あ、あ、あ、愛のメッセージ!?」
「はい! 折角のバレンタインデーですよ? 他に何があるんです? 頑張って下さいね! 応援してます!」
「あぅ……その……あ、あ」
 リングの上ではどんな強敵にも立ち向かうブレード上原も恋愛ごとにはお手上げのようだ。
「ありがとうございましたーー♪」
 丁寧にお辞儀をして見送る店員と顔を真っ赤にしてよろけるようにして店を出て行く上原。

 周りに気を配る余裕のなかった上原は気付く術はなかったが、店のあちらこちらでは店員やお客達がひそひそ話していた。
「えー、上原さん、彼氏いるんだーショックー」
「でもでも、それだと理沙子お姉さまとの関係はどうなるのかしら」
「違うよぉ、葉月お姉様がそんな男ひねっちゃうよ、きっと」
「凛々しい上原さんもいいけど、あんな初心な表情を見せられるとドキドキしちゃわない?」
「あれー? ここカレー味のチョコないの? ざーんねん」
「そういえば、上原さんの団体の選手って最近ここによく来てない?」
「あ、アンタもそう思う?」
「思うわよぉ、だってこの間も上原さんほどじゃないけど、挙動不審な龍子さんを見たよ、アタシ」
「マジ? あたしは永原選手だったけどな~」
 などなど、言いたい放題である。

 ああ、ハッピーバレンタインでありますように。

tag : ブレード上原

コメントの投稿

非公開コメント

まったりとプレイ中・・・ではない
Web 恋姫†無想 張遼を育成中!
興行日程
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィールなのか?

上原 柊

Author:上原 柊
画像は、玉倉かほ様の了承を得て貼らせて頂いております。

胡蝶の夢

誰も読んでないと思うけど、恋姫話は現在↑のところで書いてます。無謀もいいとこですが、、まあいけるとこまで行くぜって感じで。

FC2カウンター
なにかあれば、コチラ
拍手する
検定
なんとなくやってみた。頑張った。
最新記事
最新コメント
リンク
なにわんGP楽しかったですねー
なにわんGP応援中!
ζ'ヮ')ζ<よみますよぉー
『4ページマンガ最前線』 | 最前線
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。